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【2023年7月最新】楽天プロモーションプラットフォーム(RPP広告)の基礎から注意点、運用ノウハウまで徹底解説

楽天市場でアクセスをもっと伸ばすために、広告予算5,000円から始められるのが、検索連動型/クリック課金型広告の「RPP広告」です。正式名称は「楽天プロモーションプラットフォーム」といいます。複数ある楽天市場広告の中でも、もっとも多くのショップに利用されており、初心者の方にもオススメの広告です。

今回はRPP広告の概要から、設定方法、より効果を出すためのノウハウまで解説します。まだ始めていない方は是非チャレンジしてみてください。

目次

RPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム)とは?

ショップが指定した商品が、楽天市場内外の媒体に掲載されます。メインは楽天市場の検索結果画面となります。掲載される内容は商品の1枚目画像、商品名、価格、その他(送料無料やポイント表記のアイコン)とシンプルです。

掲載された商品をお客様がクリックすると、設定した広告費(クリック単価)が発生する「クリック課金型」の広告となります。

お客様の検索した何の「キーワード」に対して、商品が掲載されるかどうかを指定することはできません。楽天側が自動で、お客様の検索キーワードと関連性の高い商品(商品名や商品説明文に記載のあるキーワードを参照)と判断した商品を広告として掲載することで、購買意欲の高いユーザに対して効果的にアプローチすることが可能です。

RPP広告の特徴

対象商品

指定した商品
※基本設定では全商品が対象です。対象外商品を指定することで、絞り込みが可能です。

毎月の予算

最低5,000円〜
※予算に達した場合、広告は配信停止となります。

広告費用(クリック単価)

10円~

※2021年6月までは、最低クリック単価が25円でしたが、2021年7月より10円に変更されました。
※基本設定では全商品一律の価格となります。
※別途、商品、キーワード毎に価格を指定することが可能です。

掲載タイミング

登録後24時間以内

請求月

掲載の翌々月

RPP広告で商品が掲載される場所

RPP広告の掲載先は主に検索結果画面です。その他、楽天市場内ジャンルページや、特集・企画ページなど、トップページから階層を下ったページにも表示されます。

検索結果では、最上部(パソコンは3枠、スマートフォンは5枠)に優先して表示されるので非常に目立ちます。広告として表示されている商品の場合、商品名の左に「PR」(下記キャプチャー内の赤枠)と表示されます。

RPP広告のメリット

検索結果の最上部に掲載される

検索結果で上位に表示されるには、商品の販売実績(累積/直近)、レビュー数、レビュー点数、SEOなど、多くの要素が関係してきます。その中でも最も重視されるのは直近の販売実績と言われています。

その為、開店したばかりのショップや、競合の多いジャンルでは、通常の検索結果(広告枠部分を除く)の上位に表示されるのはハードルが高いです。そんな中、RPP広告を活用すれば検索結果の最も上位に表示させることが可能です。

少ない広告予算でも始められる

最低予算は月5,000円から可能です。楽天市場のセール時に、企画ページで掲載される広告等は10万〜100万円以上する広告もあります。他広告に比べて安く、リスクを抑えて始めることができます。

すぐに開始できる

一般的な広告では、広告用画像、広告用キャッチコピー等の準備、入稿が必要となり、広告審査が実施されます。その為、広告掲載までに日数がかかったり、決められた日程での掲載となります。

一方、RPP広告では入稿の必要がありません。掲載される内容は商品ページの情報(商品の1枚目画像、商品名、価格等)だけですので、特別な準備、広告審査が不要です。開始設定を行うと24時間以内に掲載がスタートします。また、すぐに掲載を止めることも可能です。

RPP広告のデメリット・注意点

掲載場所を指定できない

検索結果画面なのか、ジャンルページなのか、どこに掲載されているのかを確認することができません。また、検索結果画面でもどんなキーワードに対して掲載されているのかを確認することができません。楽天側の自動判断となります。

基本的には全商品が対象となる/新商品は特に注意が必要

基本的には全商品が対象となりますので、新たに商品を登録すると自動的に広告出稿対象となることに注意が必要です。想定していなかった商品が、広告に表示され、広告費が発生するトラブルをよく目にします。

広告配信したくない商品は、商品の販売前(商品済みの必要があるので、倉庫に入れたような状態)に、除外登録することを忘れないでください。

さらに、広告のパフォーマンスレポートの数値も、全商品が対象となります。特定の商品の広告をクリックした後に他の商品を購入するケースでも、最初にクリックした商品の成果として計上されます。これはアシストコンバージョンと似ていますが、ラストクリックではないため、この点に注意が必要です。

商品別にクリック単価/除外設定を行うことが面倒

RPP広告は基本的に全商品が対象で、一律のクリック単価となります。
その上で、商品毎にクリック単価を指定したり、商品毎に除外設定(対象外設定)を行うことで、細かい調整を行います。

これらの作業はRMS(楽天市場の店舗運営システム)の管理画面上だけでは行えず、CSVファイルを加工してアップロードするという少し面倒な作業が必要となります。慣れていない方は最初は戸惑うかもしれませんが、丁寧なマニュアルが用意されていますのでご安心ください。

RPP広告の表示ロジックについて

RPP広告の表示ロジックは公式には、非公開です。

RPP広告の運営を代行させていただいているクライアント様の運営実績から考察すると、以下の要素が重要であることが分かってきました。

  • 商品の直近の売上件数
  • 商品の直近の売上額(絶対額)
  • 設定しているCPC単価
  • レビュー件数

これらの要素を掛け合わせた「売上件数×売上額×CPC」が大きな影響を及ぼします。売上の高い商品は表示率が高くなる傾向があるため、新しく登録された売上実績が少ない商品については、CPCを上げて表示率を改善することが推奨されます。

キーワードについては、指定しない場合、楽天が「商品名」「キャッチコピー」「商品説明文」から自動選択します。したがって、意図せずに不適切なキーワードが選ばれてしまうことがあります。商品ページへの流入キーワードを定期的にチェッし、調整することが重要です。これにより、例えば「かわいい」などの意図しないキーワードで流入が増え、転換率が下がるような問題を防ぐことが可能です。流入キーワードの確認方法については、以下の記事を参照してください。

RPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム)の概要はつかめましたでしょうか?ここからは実際の設定方法をご案内します。

RPP広告の始め方

キャンペーンの登録方法

最低限必要な設定は「キャンペーンの登録」です。決めなければいけないことは下記2点です。

継続月予算

月の予算を入力してください。最低5,000円から入力可能です。設定した後でも、随時変更可能な項目ですのでご安心ください。ただし、入力した金額が来月以降も自動で適用されますのでご注意ください。毎月月初に必ず確認しましょう。

クリック単価

最低10円(※2021年7月から値下げ)から最大1,000円の間で入力可能です。広告掲載されるかどうかの判断基準は複数あるとされていますが、最も重視されるのがクリック単価です。より高いクリック単価を設定している商品ほど、広告掲載される確率が高くなります。

設定した後でも、随時変更可能な項目ですのでご安心ください。まずは最低金額の10円から始めて、掲載、クリックが少ない場合には単価を上げていく等、運用結果を見ながら調整していきましょう。

実際の手順は「店舗運営ナビ」よりご確認ください。

キャンペーン登録では、販売している商品が全て広告の対象となり、クリック単価も全て一律の設定となります。正直それだけではRPP広告を効果的に活用できているとはいえず、良い運用結果も期待できません。

RPP広告を最大限活かすために、商品/キーワード毎にクリック単価を設定する、広告対象外の商品を登録する方法をチェックしましょう。

商品/キーワード毎のクリック単価の登録方法

RPP広告では、「商品・キーワード設定画面」より個別の商品・キーワード毎にクリック単価を登録できます。

注意点

  • キーワードに対してクリック単価を登録する場合、最低価格は50円となります。また、商品に対して設定したクリック単価よりも1円以上高い金額を登録する必要があります。
  • 個別の商品・キーワード毎の登録を行っていない、それ以外の商品・キーワードについてはキャンペーンで設定したクリック単価が適用されます。
  • 商品設定は最大40,000商品、キーワード設定は最大200,000件まで登録可能です。
  • CPCはあくまで目安であり、環境により変動します。また、高騰する可能性がありますのでご注意ください。

手順概要

  1. 「楽天プロモーションプラットフォーム(RPP)>商品・キーワード設定」へ移動します
  2. アップロード用のCSVファイルを作成します
  3. CSVファイルをアップロードします

手順詳細は「店舗運営ナビ」よりご確認ください。

楽天市場ではRPP広告の設定に限らず、CSVファイルを利用する場面が多くあります。慣れてしまえば短時間でまとめて設定できる、設定データの管理が容易など多くのメリットがありますのでこの機会に慣れておきましょう。

これで商品/キーワード毎にクリック単価を登録できました。続いては広告対象外の商品を登録する方法をチェックしましょう。

広告対象外商品(除外商品)の登録方法

RPP広告では、基本設定のままではショップに登録されている全商品が広告掲載の対象となります。当然ながら広告掲載をしたくない商品(採算が取れないかも等)、する必要がない商品(販売目標額をクリアしている等)もあるでしょう。そのような商品は広告対象外商品(除外商品)として登録しましょう。

手順概要

  1. 「楽天プロモーションプラットフォーム(RPP)>除外商品」へ移動します
  2. アップロード用のCSVファイルを作成します
  3. CSVファイルをアップロードします

手順詳細は「店舗運営ナビ」よりご確認ください。

RPP広告を始める前に重要なこと

まずは、RPP広告を始める目的をはっきりさせることが重要です。目的により最適な戦略が異なってきます。
ECサイトによって様々な目的があるかと思いますが、主な目的は以下の4つになります。

自社の目的として近い目的はどれか?まずは考えてみましょう。

ショップの認知度向上

店舗の認知度向上が目的であれば、クリック数を増やすことが重要です。ただし、再訪問を促す設計やサイトの魅力を事前に確認し、ブランドイメージを保つ必要があります。

利益を上げる目的

商品の粗利を把握し、それを超えない運用が必要です。楽天の手数料等を考慮し、適切な最大CPAを設定します。

新規顧客を獲得

リピート率の高い商品に絞って運用し、新規顧客のリピート率やLTV(生涯顧客価値)を理解し、それに基づく最大CPAを決定します。

売上と検索順位向上

楽天の検索ロジックは売上が高い商品ほど、上位表示がされやすくなります。よって、売上実績を積むことが楽天SEO対策上重要となります。これにより、一時的な赤字でも自然検索で上位に表示され、結果として広告なしでも売れるようになります。

RPP広告の効率的な運用方法とノウハウ

RPP広告は開始後に効果を確かめること、データに基づいて日々の調整を行うことが非常に重要です。最初は低予算でスタートして、少しずつ予算を増額していくことでよい実績を収められる、利益を伸ばすことができます。

その為に必要な「パフォーマンスレポート」の見方から、効果を高めるためのノウハウまでご紹介します。常にベストな広告運用を行いましょう。

パフォーマンスレポートとは?

パフォーマンスレポートでは、広告の効果測定結果を確認できます。広告のクリック数、広告を経由して売上件数/売上金額などを月別、日別、商品/キーワード(※条件あり)単位で見ることができます。

  • 一番効果のある商品はどれか?
  • クリックは取れているが購入に繋がっていない商品はどれか?
  • 先月と比べて効果はどうか?
  • 目標売上額に対して予算は十分か?

等、数値から様々な考察を行えます。まずは、少額から初めて、実績レポートを見ながら徐々に調整するようにしましょう。

パフォーマンスレポートで見る事ができる数値とは?

よく見られる項目をご紹介します。

項目 内容
クリック数 広告がクリックされた数です。
実績額 クリック獲得にかかった広告費用です。
クリック数×クリック単価より計算されます。
CTR 広告として表示された内、クリックされた割合です。
売上金額 広告経由の売上金額です。
売上件数 広告経由の売上件数です。
ROAS 売上金額を(広告)実績額で割った率です。
広告費用の回収率と言えます。
注文獲得単価 (広告)実績額を売上件数で割った金額です。
1件の注文を獲得するのにかかった広告費用と言えます。

売上金額・件数に関しては注意点があります。広告掲載されている商品に限らず、広告を通して購入された全商品が対象となります。(検索結果画面に表示された商品Aを経由してショップにアクセスした後、商品Bを購入した場合、売上金額/売上件数に反映されます。)

キーワード対策をするには?

RPP広告ではキーワード毎にクリック単価の設定が可能です。しかし、どのキーワードに対してクリック単価をあげるべきなのか、つまり、どのキーワードからアクセスがあると売上に繋がり易いのかはこれまで分かりませんでした。

しかし、RMS(楽天市場の店舗運営システム)の分析機能に新たに追加された『売上改善アクション』にそのヒントが隠れています。『売上改善アクション』では、商品毎に、

  • 流入元のキーワード
  • キーワード毎の流入数
  • キーワード毎の転換率
  • キーワード毎の検索結果順位

を確認することができます。

クリック単価をあげるべき狙い目のキーワードは、「検索結果順位が低い(上位に表示されていない)」が「転換率」の高いキーワードです。クリック単価をあげて、アクセスを増やすことで高い売上、ROASが期待できます。

反対に、「検索結果順位が高い」商品については、既に上位に表示されているわけですから、あえてRPP広告を使い検索上位へ表示させることによる効果は低いと言えます。

広告掲載を増やすべき商品とは?

RPP広告ではクリック単価を調整することで広告掲載を増やす/減らすことができます。ただし、キャンペーン(広告全体設定)のクリック単価の調整では全商品一律の変更となります。広告掲載を増やしたくない商品まで掲載が増えてしまう可能性がありますので、商品毎のクリック単価を設定を行いましょう。

広告掲載を増やすべき商品の具体例を紹介します。

アクセスが少ないが転換率が高い商品

アクセス数は少ないが転換率が高い商品については、強制的にアクセスを集める戦略を取ることで、売上が大きく伸びる可能性があります。

対象商品を見つけるには、

RMSのデータ分析から商品ごとのパフォーマンスレポート

を確認しましょう。

ROASが高い商品

広告掲載を増やすべき商品とは、ROASが高い商品となります。ROASとは、売上金額を(広告)実績額で割って算出できる、広告費用の回収率です。例えば、実績額1万円に対して、売上金額が4万円の場合、ROASは400%です。

商品毎に比較をして、全体のROAS平均値よりもROASが高い商品については、クリック単価をあげて、広告掲載を増やすことで全体数値の改善に繋がります。

リピート率が高い商品

リピート購入が見込める商品については、それが新規顧客獲得の入口となる可能性が高いため、広告の露出度を強化することが有効です。

リピート率は、

RMSのデータ分析 > 店舗カルテ > 「売れている商品は?」 > 2年間通算購入商品別顧客獲得数

から確認できます。

新規顧客獲得が多い商品の露出を強化することで、ECサイト全体の生涯顧客価値(LTV)を向上させることが可能になります。

広告掲載を減らすべき商品とは?

反対に、下記のような商品は広告掲載を減らしましょう。商品毎のクリック単価設定を低くするか、あるいは広告対象外商品(除外商品)として登録を行い、完全に掲載を止めることも可能です。

ROASが低い商品

アクセス後のCVR(購入率)が低いことか、クリック単価が高いことが要因です。闇雲にアクセス数を増やすのではなく、商品ページのデザイン、価格を見直す、クリック単価を低くすることで改善していきましょう。

利幅が薄い商品

(広告)実績額を売上件数で割った金額である「注文獲得単価」に注目しましょう。1件の注文を獲得するのにかかった広告費用と言えます。利幅が薄い商品の場合、ROASが高かったとしても赤字になる可能性もあります。売上金額から楽天市場の手数料や商品原価、注文獲得単価を差し引いた上、それでも利益が残るのかどうかを正確に判断してください。

既に、(広告掲載を行なわなくても)検索結果画面の上位に表示されている商品

CTR(クリック率)を高めるには?

RPP広告では、商品ページで設定している商品第一画像(1枚目のサムネイル画像)、商品名がそのまま掲載されます。周りの競合ショップと比較してクリックされやすい商品第一画像、商品名を意識しましょう。CTR(クリック率)は大きく変わってきます。

例えば、ポイント還元率を高めている場合には、商品第一画像にポイントアップのアイコンを入れる。店舗独自クーポンを発行している場合には、商品名の冒頭に「◯◯◯◯円OFFクーポン発行中」と入れる等、しっかりとPRすることが重要です。

予算は定期的に確認・更新することが大切

RPP広告の予算は月次予算の設定しかできません。この予算は、月次の日数進捗を考慮されない為、極端な話ですが、月次予算を月初の1日で消化してしまう可能性すらあります。

月間を通して、安定的な運用を行うためには、月間で可能な予算額を最初からすべて入力するのではなく、毎週月曜日に追加するなど、定期的に足していく運用が求められます。

特に月末には、予算消化による広告の配信停止を避けるよう注意深く運用することが重要です。実に多くのECサイト様が、月末(特に25日以降)には予算枯渇により広告が配信停止となっています。

一方、月末は楽天市場全体の流通量は増加する傾向にあるため、予算が枯渇して配信できないことは非常に大きな機会損失となります。

25日以降には競合ECサイトが予算を使い切り広告露出が減るため、うまく運用をできれば、自社ではCPCを下げても自社の広告が表示されるチャンスがあります。

RPP広告を始めよう!運用次第で広告効果は6倍以上に

RPP広告の仕組み、上手に活用するコツは掴めましたでしょうか?単純にアクセス数を増やしたいだけであれば、RPP広告のキャンペーン設定を行うだけでとりあえず広告掲載が行なわれますので、増えるでしょう。しかし、せっかく実施するからには、なるべく低コストで、最大限効果を高めたい、売上、利益に繋げたいものですよね。

弊社が支援しているクライント様の中には、ROAS(広告費用の回収率)が約70%から、460%まで向上したケースもあります。毎月の広告費30万円に対して、広告経由の売上金額が約21万円から138万円までアップしました。広告効果が6倍以上にアップしました。

RPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム)は設定、運用次第で効果が大きく変わってきます。本記事を参考に、良い結果がでると幸いです

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